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2011年9月15日 (木)

児童・生徒の本当の実態が書けない通知表の空虚さ・・・

昔の学校(小~高)では、1学期、2学期、3学期の終わりに、通知表が配られていました。
ごく当たり前のことでした。
テストの点などが高ければ高評価、そうでなければ低評価、とわかりやすいものでした。
しかし時代は変わって、ゆとり教育の今、通知表は年2回。
上半期と下半期の終わりに配布される学校が多いはずです。
配布される通知表は、昔のような相対評価ではなく、絶対評価です。
(2002年から改正)
教師の主観に左右される、という面よりも問題なのは、
美辞麗句や針小棒大な表現に満ちた所見欄です。
なにしろ、マイナスな言葉を書いてはいけないわけです。
(用例の主な一覧表が載っています。
教心ネット:通知表の所見欄、書きかえたい言葉一覧、文例集
(リフレーム、リフレーミング一覧表)

⇒例えば、「怒りっぽい」は「感受性豊かな」???、
がんこな」は「自分の意見を持っている、意志が強い」???)
もっと厳しい評価をすべきなのに、甘い言葉のオブラートに包まれているので、
本当の現状を知ることは困難です。
文例集まで売られています。
たとえば、下のような本のたぐいです。

ハナマル「通知表所見欄」の書き方―子どもが変わる文例108 (楽しいクラスづくりフレッシュ文庫)

新 保護者の信頼を得る通知表所見の書き方&文例集 小学校高学年

中学生の通知表所見欄記入文例―生徒の意欲を引き出す (教育技術MOOK)

通知表を見て、「わが子はできる!」「結構うまくやっている!」と誤解も生まれます。
この文面を考えるのに、教師は四苦八苦するわけです。
上半期なら、通知表で九月まるまる1ヶ月潰れてしまうかもしれません。
(実際には、もう少し前から準備しているわけですが・・・)
⇒参考:裏読み・深読み・建前の判読(とんでも教育Diary)

通知表の絶対評価は、「内申バブル」を引き起こします。
高校入試でも参考にならないような場合が多々あるようです。
根拠のない自信を与えるだけで、教育上メリットに乏しいと思われます。
オブラート通知表そのものが、学力向上の妨げになっていないでしょうか?
⇒「これでいいのか絶対評価」という記事はとてもオススメです。ぜひご一読を!

はっきりいって、絶対評価・オブラートに包まれた所見欄の通知表なら、
教師の指導不足を隠蔽したり、親への過剰な配慮に満ちているだけで、
半ば詐欺みたいなものです。
こんな通知表なら、そもそも要らないのではないでしょうか?
モンスターペアレンツや情報公開を請求してくる人々への法律的な対応をきちんとした上で、
児童・生徒の実態をきちんと知らせることができる通知表なら、
出す意味がありますが、現状のはただのお世辞であまり意味がありません。
昔流の相対評価を少し工夫して(5の数を定数で決めるとかを止めるとか)、
テストの成績など、客観的な評価によってつける方式に戻した方がスッキリします。
教員の負担軽減になるのに、こういう時こそ教員組合が騒がないのは、
実にアホらしいものです。
(そもそも、法律上は、通知表を出さなくても可のようですね。)

⇒「通知表なんて不要!――その5つの根拠」(小学校教育が危ない!)
という記事が痛烈に問題を指摘しています。
こちらは相対評価・絶対評価あわせて、通知表不要を訴えたものです。

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