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2011年2月11日 (金)

NHKスペシャル「無縁社会 新たな“つながり”を求めて」(2011年2月11日放送)

NHKスペシャル「無縁社会 新たな“つながり”を求めて」を視聴しました。
無縁社会」という冷たく恐ろしい響き・・・
不安を煽るような映像と音楽、抑制されたナレーション・・・

番組HPから、放送内容を転載します。

「未婚で高齢の親と同居しています。私も無縁死するかもしれません」、「介護で仕事を辞めざるを得なくなりました。私も孤立化していきます。」
これまでの放送を通じて、NHKに寄せられた声の中には、高齢者だけでなく、働き盛りであるはずの20-50代からのものも多数ありました。

無縁となる人は高齢者に限りません。非正規雇用の増加や雇用の悪化といった働き方の変化、結婚したくてもそれがかなえられず、家族を持つことができない 単身世帯の増加。そうした中で親や家族の介護なども重なり、"社会の中で自分の居場所がない"、相談できる相手もおらず、"心の落ち着くことがない”と感じ、行き着く先には”無縁死”さえあると考える人まで増えているのです。

こうした無縁社会予備軍である20-50代を、もう一度社会とつなげていくためにはどうすればよいのか?各地で様々な試みが始まっています。
番組ではそうした取り組みを紹介しながら、無縁社会を乗り越えていくための道筋を考えます。

(番組HP・関連情報は、「NHK キャンペーン 無縁社会」で検索してみてください。)


たぶん、観ていて身につまされた人も多かったと思います。
ただ、私にとっては、少なくとも最初の50分間(~20:20)は、
かなり疑問でした。
派遣で働くこと、失業すること、ネット依存になっていること、
これらはぜ~んぶ「無縁社会」の産物で、
無縁社会」が悪いのだ、と言わんばかりです。
無縁社会」というコトバが勝手に一人歩きしている感があります。
本人の性格上の問題や、生き方の選択を、
勝手に「無縁社会」なるものの責任にしているだけ、と思えたほどでした。
24時間webカメラの前にいる男性とかも出ていましたが、
これは、本人がそういうライフスタイルを望んでいるから、と解釈することも可能なはずです。

番組で唯一、いい内容だと思ったのは、最後の25分間(20:20~)でした。
以前記事を書いた、
NPO法人・白浜レスキューネットワークと、
白浜バプテスト教会藤藪庸一牧師の取組を紹介していました。
(NHKBS1で以前放送していました。)
その番組と、NPO法人・白浜レスキューネットワーク等については、
以前書いた記事をご覧ください。
「世の光」としての教会~NHKBS1・関口知宏のオンリーワン
「命のSOS!自殺志願者を救え~和歌山県・白浜町」(後編)(2011年1月15日放送)

http://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/2011115-f981.html
あと、参考までに、藤藪庸一牧師の最近のブログ記事で、番組に関係するものを紹介します。
白浜日記」~「ここに社会がある」(2011年2月10日の記事)
http://love.ap.teacup.com/applet/shirahamarescue/20110210/archive

番組のラストシーン手前、白浜バプテスト教会のクリスマス会で、
自殺を思いとどまって教会で共同生活を送る人たちが、
小さな幸せ」という讃美歌を歌うところが印象的でした。
♪小さな幸せは、本当は大きな幸せ・・・」
下に記した新約聖書の言葉に基づいた歌です(私は初めて聴きましたが・・・)。
いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい。
これこそ、キリスト・イエスにおいて、
神があなたがたに望んでおられることです。

(新約聖書 テサロニケの信徒への手紙Ⅰ5:16~18新共同訳)

世の中は暗い、冷たい、寂しい・・・と否定的な事ばかり考えるよりも、
少しでも、良いこと、美しいこと、人のためになること、愛を実現できることを考えるのが、
無縁社会」と「無縁」になる第一歩なのでしょうね・・・

(追記)
一条真也さんという方が、「『無縁社会』という呪い」という興味深い記事を書いています。
記事の要旨は、「無縁社会という造語で社会不安を煽るな!」です。
(「無縁社会」の対極である「有縁社会」についても興味深い論考をされています。)
http://d.hatena.ne.jp/shins2m/20101119/1290139215
(以前、この方が書いた、
『ロマンティック・デス―月を見よ、死を想え 』(幻冬舎文庫)という本を購入して読んだことがあります。
現在、絶版のようですが・・・なかなか興味深い考察がいっぱいでした。)

その記事から一部だけ引用します。
ぜひ全文をお読みください。

さて、「無縁社会」ですが、もともと「無縁社会」という日本語はおかしいのです。
なぜなら、「社会」とは「関係性のある人々のネットワーク」という意味です。
ひいては、「縁ある衆生の集まり」という意味なのです。
「社会」というのは、最初から「有縁」なのです。ですから、「無縁」と「社会」はある意味で反意語ともなり、「無縁社会」というのは表現矛盾なのです。
どうも、「無縁社会」という言葉には、心霊番組「あなたの知らない世界」のように、無理矢理に人を怖がらせようとする意図があるように思えます。
というのも、NHKの一連の番組作りを見ていると、どうも、そこには「絶望」しかないように思えるのです。どう考えても、「希望」らしきものが見当たらないのです。
いたずらに「無縁社会」の不安を煽るだけでは、2012年に人類が滅亡するという「マヤの予言」と何ら変わりません。それよりも、わたしたちは「有縁社会」づくりの具体的な方法について考え、かつ実践しなければなりません。

(2月17日追記)
こういう記事を見つけました。
NHK「無縁社会」で過剰演出 ネット軽視だ!出演者から苦情相次ぐ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110217-00000007-ykf-soci

「無縁社会」なるもの、
真実1~3割、残りは単なる「思い込み」、「偏見」、「妄想」なのかもしれませんね・・・

この記事は、一般の人から見た「無縁社会の住人」像でしょうか・・・
「無縁社会を乗り越えろ」(白井正雪氏)
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/rl-20110216-5859/1.htm
これらテレビの「無縁社会特集」に登場する人々の多くは、定職に就けない。社会から自分は見放されたという被害者意識だけが強く、被害妄想的な孤独な殻に閉じ篭っている感じがしてならない。(中略)彼らの努力次第では、現在の姿をいくらでも回避できたはずだと筆者は思うのである。もっと自分から社会へ関わる努力をすれば、道は開けるのではないだろうか。
(記事から引用)

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コメント

東郷様、
今回、記事にコメントをいただきありがとうございます。
大変お悩みのようですね。
コメントを掲載すべきか否か迷いましたので、掲載前に、
パソコンからのメールでご連絡さしあげましたが、残念ながら届かなかったようです。

コメント掲載にあたって、お名前やメールアドレス等は、申し訳ありませんが、
修正・削除させていただきました。
個人的な、悩み事相談でしたら、ぜひこの右側の下の方にある、「メール送信」から連絡願います。
お話を受け止めることはできます。

私が直接お会いすることはできませんが、お近くのキリスト教会でしたら、
悩みを必ず受け止めてくれるはずですよ。
牧師さんか神父さんをたずねて、礼拝・ミサの後に、
「個人的にお話をしたい」と言ってみてください。
「求めなさい、そうすれば、与えられる。門をたたきなさい、そうすれば、開かれる。」
という有名な聖書の言葉がありますよ。
希望を持ちましょう!
神様の祝福と平安が豊かにありますように!

昨日 私は初めて番組を見ました。何気なく回したチャンネルに最初はどんな番組だろう?と思いながら見ている内に、いじめ 孤立という言葉が耳に入り…
現在私は2人の子を持つ母子家庭です。昨年の3月家庭内暴力で家を追い出されそれから悲惨な毎日でした…着る物はなく、子供と過ごす場所もなく、身内は頭ごなしに拒否されて誰も相談する相手もいない!子供の着替えや学校の荷物も取りに行けず学校へも行かせてあげる事も出来ない…私は毎日ネットカフェに寝泊まりし 自殺する方法のサイトばかり見ていました。今現在も私は誰も助けてくれる話を真剣に聞いてくれる人もいない!死にたい!そんな事を考えてばかり…昨日の無縁社会に出ていた方に心に残ったのは吉澤さんの頑張っている姿と話に胸をうたれました…私はどぉしたらいいのか解らなくなってしまいました…死にたい!誰か真剣に話を聞いてくれる人が欲しい!!助けて下さい

この記事へのコメントは終了しました。

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