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2011年1月12日 (水)

「模倣犯」ならぬ「模倣善意」の前に・・・おすすめブログ記事「全国の伊達直人さんへ」(釧路キリスト福音館・山形牧師)

ここ数日、新聞やテレビのニュースで、珍しく、善意のニュースがトップを飾っています。
全国各地で、「タイガーマスク=伊達直人」なる方々から、
児童福祉施設等に善意の贈り物が続々と届けられている、というニュースです。
これについて、本当は、「模倣犯」ならぬ「模倣善意」なら大歓迎、
というような記事を書くつもりだったのですが、
釧路キリスト福音館の山形牧師のブログ記事を読んで、
「ちょっと待てよ・・・」と思わされました。
全国の伊達直人さんへ」という1月11日付の記事です。
http://yamagata.fukuinkan.sunnyday.jp/?eid=1582211

山形牧師は、ご自身の児童養護施設体験から、
贈られる側(施設の子供達)の生活と心理を、まず理解してほしい、と要請しています。
ある特定の子達だけに贈られると、かえって贈られた子のいじめられる原因になるとか・・・
山形牧師は決して善意を否定しているわけではありません。
プレゼントというものは、贈られる側の立場もちょっと考慮しては・・・と述べているだけです。

新聞やテレビで、凶悪犯罪よりも、こういう善意のニュースが出る日々が続けばいいな、
と私も思います。善意の輪がもっと全国に広がり、「親切ブーム」みたいのが起きれば、
日本だって幸せな国になると思います。
聖書にも、
施すべき相手に善行を拒むな あなたの手にその力があるなら。
(旧約聖書 箴言3:27新共同訳)という言葉があります。
そういう力があるなら、善を行うのをためらわない方がいいのかも・・・
ただ、新聞やテレビで報道される限り、相手の立場よりも、
「善行が報道される」という快感が中心になっているのでは、
と思えるようなのがいくつかありました。
贈られる側に、本当に喜ばれるものなのか、というのも、考慮していただきたいものですね。

ちょっと脱線しますが・・・
たとえば日本の子供達が、
アフリカの貧しい国に、「千羽鶴を贈ろう!」と考えたとします。
千羽鶴をたくさん作り、アフリカまでの運送料の募金を募り、
実際に贈ったとします。
果たして、贈られた側は、喜ぶでしょうか?
受け取る側としては、生きるか死ぬかの瀬戸際に立つような貧しさで、
食料や医薬品とかならぜひ欲しいののに、
きれいだけど実用的ではない千羽鶴など、かえってがっかりするのではないでしょうか。
贈る側は善意でも、贈られる側は善意と受け取れない場合もありますね。


山形牧師の記事の最後の方には、こんな一文があります。
全く同感です。


施す人の心の中に
少しでも
「私に感謝してもらいたい」
「ありがとうって言って、もらいたい」
という気持さえも起こらない
そんな領域の
施しの善意が
この日本に広がるならば
素晴らしい思いますね。

こんだけしてやっているのに
なんでありがとうの一つもないのか

というような
善意の押し付けという
風潮がなくなればいいなあと思います。


(追記)1月12日の読売新聞朝刊にて、
1人目はタイガーマスク世代?善意の連鎖反応」と題した記事の最後に、
こういう文章があります。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110112-OYT1T00110.htm

大規模災害などでは、多くの善意が寄せられる日本。中央大の山田昌弘教授(53)(家族社会学)は「見知らぬ人を助ける日常的な『寄付』の文化は希薄だったが、徐々に浸透しており、今回の盛り上がりもその流れの中にあるのではないか」と見る。

 ただ、評論家の大宅映子さん(69)は「一過性のブームで終わると、ただ良かったね、というだけの話になってしまう」と懸念、「助け合いを社会的に定着させていく動きにつなげていくべきだ」と、寄付への税制優遇などのさらなる整備を提言した。寒風にどこへ行くのか伊達直人。

一過性のブームで終わらず、日本にも寄付の文化が根付くといいですね・・・


(おまけ)
産経新聞の【産経抄】1月12日では、
鳩山元首相に、「伊達直人」ならぬ「管直人」で、御母堂からの「子ども手当」を使っては?
などと皮肉たっぷりに書いています。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110112/plc1101120307002-n1.htm
皮肉効きすぎ、かな・・・

善意の贈物、ついには「本人なりすまし」やら、「タイガーマスク」をかぶって市役所に来るなど、
そろそろやりすぎが鼻につくようになっているかも・・・

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