« 書評:平野耕一著『世界中で語り継がれている希望物語』(鳥影社) | トップページ | 釧路から全国へ~超高齢社会 新しい“縁”をみんなで創ろう(1月9日付・読売社説) »

2011年1月 8日 (土)

NHK教育・スーパーオペラレッスン バーバラ・ボニーに学ぶ歌の心

NHK教育の「スーパーレッスン」シリーズ、といえば、
世界的なピアニストなどによるマスタークラスの様子を楽しむ事ができる、
実に贅沢で豪華な「趣味(実用)講座」です。
たまに視聴すると、なかなか面白いものです。
しかし、あまりにもレベルが高すぎるので、音楽大学在校生・出身者でないと、
ついていくのはまず無理でしょうね・・・
「趣味悠々」のレベルでもやっと、という一般視聴者には、夢のような話です。
それでも、超一流の演奏家・ダンサーはこういうところを見ている、
というのを知るには絶好の機会です。

2011年1月からの「スーパーレッスン」は、声楽です。
講師は、アメリカ出身の名ソプラノ、バーバラ・ボニーさんです。
レッスンを受ける人たちは、既にそれなりのキャリアを積んでいる人たちのようです。
プッチーニの「ラ・ボエーム」の曲を演じつつ歌わせ、発声のポイントなどを伝えていきます。

25分の短い番組の中で、レッスン生が最初に歌った時と、最後に歌った時では、
当然、声の輝きや歌い方に違いが出てきました。
的確な改善点の指摘は、なるほど・・・と思わせられました。
(一般のレベルからすると、最初に歌った時のレベルでさえ、実にうらやましいほどですが・・・)
少しは声楽をかじったことのある私ですが、
ほんのパン屑程度でも、最上級のレッスンのおこぼれをいただきたいと願いつつ、
見続けようと思いました・・・・

バーバラ・ボニーさんの歌声は、北海道のKitara(札幌コンサートホール)で聴いたことがあります。
声楽のコンサートとしては、今まで聴いた中でベスト3に入るくらいにすばらしいものでした。
コンサートのパンフレットにサインをもらい、今でも家のどこかで「お宝」として眠っているはずです。
この人のCDでは、R・シュトラウスとメンデルスゾーンの歌曲集がすばらしいです。
ピアノ伴奏版の「4つの最後の歌」を収めたCDは今でも持っています。
(もっとも、やはりピアノ伴奏版より、オケ版で聴きたかったな、というのは否めませんが・・・
なお、現在廃盤のようです。)
メンデルスゾーンの「歌の翼に」は、彼女の録音が最高ではないかとさえ思います。
純白の輝き、という形容詞がぴったりでした・・・

NHKさん、すばらしい企画をありがとうございます!と言いたくなるような番組です。
声楽ファンや声楽家(を目指す人も)は必見ですね。
なお、番組HPは、「NHK スーパーレッスン」で検索してみてください。
番組テキストは書店で売っています(雑誌扱いです)。

 NHK スーパーオペラレッスン バーバラ・ボニーに学ぶ歌の心


(1月21日追記)
今回で3回目。
NHK番組表から放送内容を一部転載します。

第3回も、プッチーニの人気オペラ「ボエーム」から。
第4幕の「古い外とうよ」など、哲学者コルリーネ(バス)の歌を中心に、
テクニックと表現を学ぶ。

前2回よりも、声楽レッスンとして、見ごたえがありました。
バスの受講生は、発声練習からやらされることになってしまいましたが・・・
見ている側としては、発声のヒントをいっぱい得ることができました。
「もっと太りなさい」などとアドバイスされたり・・・
私もバス・バリトンの声なので、受講生をまねて一緒に発声練習などをやってみました。

(1月28日追記)
4回目は、バリトン(画家マルチェッロ役)のレッスン。
テノール(詩人ロドルフォ役)の方よりも、素晴らしい声量があり、
「主役食い」になっていました。
レッスンを通じて、高声部がより強く、輝かしく発声できるようになった以外は、
もう十分なほど、素晴らしい声を披露していました。
「少しやせたい」とバリトンのレッスン生が言うと、
「やせたいなんて言ってはダメ」とたしなめられました。
オペラの専門誌の表紙を飾るような見栄えのよさよりも、
オペラ歌手は声が勝負!ということなのでしょうね。

(2月4日追記)
5回目は、ソプラノ(ムゼッタ役)のレッスン。
かなりすばらしい声の持ち主でした。
今回のレッスン終盤、なんとグランドピアノの蓋の上に乗って、
「ムゼッタのワルツ」を歌う、という「荒治療」が楽しかったです。
羞恥心を越えて、コケティッシュなムゼッタになりきって歌う、というのが、
レッスンの白眉でした。
媚態の限りを尽くすムゼッタを演じるために、レッスンといえども、
ここまでやらせる、というのがスゴイ!

(2月25日追記)
8回目は、シューマンの歌曲も取り上げていました。
ネコのように、「ミャウミャウ」と歌ってみて!というのは、実にユニークでした。
思わず笑ってしまいましたね・・・
前半のレッスン生、テノールの人は、「ボエーム」の最高音が出るようになりました。
実に輝かしい声でした。

« 書評:平野耕一著『世界中で語り継がれている希望物語』(鳥影社) | トップページ | 釧路から全国へ~超高齢社会 新しい“縁”をみんなで創ろう(1月9日付・読売社説) »

NHK」カテゴリの記事

教育」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

にほんブログ村

  • にほんブログ村
無料ブログはココログ