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2010年12月14日 (火)

学力向上を妨げる北教組~読売新聞北海道版朝刊記事から

12月14日読売新聞北海道版の朝刊1面には、
道教育長・北教組委員長、異例の直接討論 「学力観」違い鮮明
と題する記事が載っていました。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20101214-OYT8T00024.htm
読売新聞社主宰による教育座談会についての記事です。
高橋・道教育長と林・北教組委員長(と他2名)が異例の対談をしたものです。

記事の要点のみ引用しましょう:
高橋氏らが学テの結果について「全国平均を大きく下回っている。基礎学力が身についていない」と危機感を表明したのに対し、林氏は、基礎学力の定着の必要性を認めながらも、「他府県との比較は競争をあおる。学力調査の結果をもって(学力を)とらえるのは違う」と述べ、学テを一律に学力の指標とみる見方に反対した。学力観の相違も鮮明になった。
一部で実施している子どもの習熟度別にグループ指導する習熟度別授業について、高橋氏らは「(子どもの)自尊心を傷つけると拒否感が強いが、理解が十分ではない子どもに指導する姿勢は大事だ」と肯定した。これに対し林氏は「(教育先進国の)フィンランドは必ずしも習熟度別授業をしていない。学力を底上げする効果は疑問」と述べた。
2007年に復活した学テで、北海道は毎年、小学6年が最下位レベル、中学3年が40位前後と低迷。今年も全国平均を下回り、小6は国語と算数のA(基礎)・B(活用力)の4教科すべてで最下位レベルだった。
(註:学テ=学力テスト)

なお、対談詳細は、22日の読売新聞北海道版朝刊に掲載されるそうです。

対談について、読売新聞社としてコメントをつけていますので、引用します。
手元の紙面では、34面に掲載されています。
子供の現実 見つめよ」という題です。
(こちらは道内版のみの記事なので、残念ながら、読売新聞HPでは読むことができないようです。)

 道教委と北教組は長く対立してきた。古くは1960年代の学力テスト実施や主任制を巡る対立。近年は時間外勤務などの条件に関する協定書(46協定)を道教委が破棄し、北教組が反発した問題。今年に入ってからは、北教組の違法献金事件を契機に、道教委が教職員の服務規律調査を実施したことに、北教組は「不当労働行為」「憲法違反」と反発している。
 対立の材料が尽きない中で、置き去りにされてきたのが北海道の子どもたちの学力問題だったといえす。別の言い方をすれば、これまで教育行政に「何でも反対」の姿勢が色濃かった北教組は、学力問題にどう向き合おうとしているのか。これが、今回の座談会での注目点の一つだった。
 結論的にいえば、林委員長から、基礎基本の定着や学力向上への学校の統一した対応の必要性が語られた点で、学力をめぐる議論の「共通の土俵」に足をかけたとの印象を持った。他方、林氏は、基礎基本の定着が、国際学力調査(PISA)で測定されるような「活用力」に直結するようなものではなく、そもそも相対比較するような学力認識は競争をあおるもので、学力テストは中止すべきだーーーとも強調した。習熟度別授業に否定的な姿勢も含め、他の出席者との違いは際立った。
 学力観をめぐり様々な議論があるのは当然だ。だが、子どもたちが将来、グローバルな競争社会にさらされ、これに対する人材育成と学力対策が求められている現実を忘れてはならない。(北海道支社編集委員 笹森春樹)
 

いろいろコメントしたいことがありますが、
あきれて物も言えない・・・といいましょうか。
代わりに、精神科医の和田秀樹氏の最近のブログ記事から、
学力低下問題について、ちょうど適切な文章がありますので、引用します。
下線部は私が特に「そのとおり!」と思ったところです。
http://ameblo.jp/wadahideki/day-20101209.html

 やっと2009年のPISA調査の結果が明らかになった。
 世界平均を切っていた読解力などがもちなおし、数学力などでも多少改善の兆しがみられるようだ。
 ただ、一つ注意してほしいのは、それでも数学力などはアジア最下位だし、3分野で初参加の上海がトップに立っている。もはや日本の子供たちは中国や韓国の子供たちに学力で太刀打ちできなくなっている。国際競争力は給料の安さとか税金の安さと考えているアホが多いせいで、いちばんの国際競争力である教育レベルがどんどん犠牲にされていく。
 これでどうやってほかのアジアの国に勝てるというのか?日本はヨーロッパのようなブランドをもっていないから、技術水準で勝つか、賃下げ競争で勝つかしか活路がない。後者を選べば、最終的には中国も韓国も北朝鮮を工場にするだろうから(金政権が倒れたらの話だが)、北朝鮮以下の賃金で頑張らなければならないことになる。しかし、この学力で技術競争で勝てるのだろうか?
 それ以上に問題なのは、「社会生活を営む上で支障があるレベル」とされる低学力層の割合が、日本は三つの分野とも1割を超えていた。上位10か国・地域の中では目立って高いということだ(YOMIURI ONLINEによる)。
 学力の階層分化が前から問題になっていたが、底辺層の学力の低さは本当に問題である。
 彼らをどう食べさせていくというのか?高齢者が人口の3割というより深刻な問題だろう。
 可哀想だから落第をさせないというのは、大人になってから余計可哀そうな目に子供を合わせることになる。
 きちんと社会に出て生きていけるレベルの学力をつけるまでは卒業させないとか、いい加減に無試験で大学に入れるとかをやめないと、普通に働いている人間は、そうでない人間のためにどんどん犠牲を払うことになる。

北教組のような組織がまだ存在している自体、北海道の恥といえましょう。
「アリとキリギリス」のキリギリスのような教育観では、
将来的に、児童を低学力という不幸に陥れます。
(将来の夢が「生活保護を受けること」みたいなことに・・・)
教育界自体には、自浄能力がありません。
保護者や一般市民が、もっと教育の問題に目を向け、
外側から、北教組のような教育観を糾弾しない限り、現状は変わりません。
だからこそ、声をあげていきたいものです。
教育をきちんと受ける権利は、子どもの幸福につながります。
アホな理想論によって、その権利をメチャクチャにされたままでいいのでしょうか?
低学力で苦しむ児童こそ、教育上の被害者です。
確かな教育を保障することによって、
子どもたちが、明るい未来を描けるようにしてあげたいですね。

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コメント

コメントありがとうございます。「脱北者」大歓迎です!「北斗の拳」の名セリフにならって、「北教組、お前はもう、死んでいる・・・」といいたいところです。北教組でも良心ある人が増えるのを願わずにはいられません。

おっしゃる通りですね。
でも、個人的には、北教組トップがマスコミに出て喋れば喋るほど「脱北者!」が増えてくれるものと確信しておりまして、どんどん露出して自滅しましょう。などと思っています。ともあれ、本当にしょうもない反政府組織です…

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