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2010年11月28日 (日)

『赤毛のアン』と不登校~ホームスクーリングという選択肢

世界名作劇場シリーズを代表する名作、
『赤毛のアン』には、主人公アンが、不登校になる話があります。
(アニメ版なら第14話、原作では第15章)
アンが学校に行くようになってから間もない頃、
ギルバート・ブライスに、赤毛のことを「にんじん、にんじん」とからかわれます。
アンにとって、最大の屈辱でした。
アンは思わず石板でギルバートの頭を殴り、石板は粉々に割れてしまうほど。
この事件は、ギルバートが謝ったのですが、アンは許そうとしませんでした。
悪いことに、次の日、アンは教室に入るのが遅れたために、
先生から罰として、ギルバートの横に座るよう命じられました。
屈辱に屈辱が重なり、ついにアンは学校に行かない事に決めました。
しばらくの間、アンの不登校は続くのでした・・・
『赤毛のアン』の有名なエピソードですね。
『赤毛のアン』はもう100年以上昔の話ですが、
「不登校」という事を考えるのに、少し役に立つかもしれません。

今日、日本では、平成21年度間の長期欠席者(30日以上の欠席者)のうち、
不登校を理由とする児童生徒数(小学校・中学校・中等教育学校(前期課程))は、
12万2千人いる、という統計があります(文科省HPから引用)。
不登校者の全員が「いじめ」で不登校になった、というわけではないと思いますが、
かなり大きな要因を占めているのは確かでしょう。

『赤毛のアン』では、アンの保護者であるマリラは、
無理にアンを学校に行かせようとはしませんでした。
(もちろん、まわりといろいろ相談をきちんとし、熟慮の上での決断でした。)
それでも、家庭ではきちんと勉強させていました。
後にアンは学校に戻りますが、アンの不登校のきっかけとなった教師の後任に、
すばらしいステイシー先生とめぐり合ったおかげで、
アンは優等生への道を歩むようになるのでした。

ところで、今回不登校の事について調べてみると、
日本国憲法第26条では「教育を受ける権利」が規定されていますが、
これは「就学義務」まではうたっていないようです。
就学義務については、学校教育法について規定されています。
ただし、学校教育法では、就学義務の猶予または免除、
という例外規定が書かれています。
実際のところ、数年前明らかになった事件のように、
公立中学校は、まったくの不登校でも、卒業証書を出してしまいます。
(札幌で、母親に8年間も監禁されていた21歳の女性が見つかった事件。)
学校には在籍しつつも、登校せずに、フリースクールに通う子も多いようですね。
「教育を受ける権利」は最優先に保障されなければなりませんが、
いじめとかの問題があるなら、その権利は阻害されます。
代替教育(フリースクールやホームスクール)を正当に評価する基準が必要ですね。
自殺にまで追い詰められるよりも、不登校でもいいから、
わが子に生きていてほしい、というのが、親の切なる願いでしょう。

キリスト教関係では、
福音派や聖霊派の人たちを中心にした、「チア・にっぽん」という団体が、
ホームスクーリングを推進しています。
これは、単に不登校対策、といった消極的な要素ではなく、
公立校で行われる進化論的な背景を持つ教育ではなく、
創造主と聖書を中心にした教育を行いたい、という積極的な教育を行いたい、
というものから始まりました。
やり方次第では、公立小中学校の保育園的な教育よりも、
積極的で健全な教育ができるかもしれません。
興味がある方はぜひ以下のサイトを御覧になってください。
チア・にっぽん
http://www.cheajapan.com/cheaj/about.html

ただし、不登校問題は、かなり複雑なものです。
子どもの将来を一番よく考えた上で、医療機関や法律との兼ね合いなど、
よく知っておく必要があります。
参考までに、2つサイトを紹介します。
・教育基本法の親の就学義務免除(日本ホームスクール支援協会)
http://homeschool.ne.jp/welcome/2006/06/post_5.html
・就学義務とは(就学義務についての法令の根拠等~ブログ「野に咲く花のように」)
http://edublog.jp/ieyasuminamoto/archive/68

私自身としては、公教育の特に道徳の授業などで、
いじめを許さない教育をもっと推進すべきだと考えますし、
「脱学校」とかの考え方は極論だと考えます。
ただ、どこの世界に行っても、残念ながら、「いじめ」は存在します。
子どもは決して、天使なんかじゃありません。
ましてや、大人の世界はもっと複雑で、時には陰湿です。
まともに戦うよりも、時には逃げる事も必要です。

大切なのは、不登校を克服する事よりも、
いじめや差別、偏見にも負けない、
なんでもいいから自信を持てる領域を、子ども自身が見いだすことでしょう。
ちょうど、アンが勉強や想像力にそれを見いだしたように・・・

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赤毛のアン

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