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2010年10月13日 (水)

映画「2001年宇宙の旅」~導入部と結末部以外は大傑作!

昨晩(10月12日)、NHKハイビジョンで、
映画「2001年宇宙の旅」を放映していました。
以前民放で何度か放送された際に、冒頭の部分のみ観た事がありましたが、
「つまらない」という印象が強く、宇宙空間に舞台が移るところからは観るのをやめていました。
ブラウン管テレビで観ると、迫力がなかったかもしれません。
R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラかく語りき」冒頭部と、
J・シュトラウスⅡ世の「美しく青きドナウ」が使われているところまでは、
おぼろげながら覚えていました。
宇宙空間のシーンを見ても、たいして驚きがなかったです。

しかし、今回は我が家の液晶テレビで観ると、全然違って見えました。
映像の美しさと情報量の多さにあっという間に引き込まれてしまいました。
表題にあらかじめ書いたとおり、
導入部のサルの争いのシーンと、結末部の難解な場面は、
カットしても全然惜しくないと思いますが(「進化教」のプロパガンダに過ぎません。)、
宇宙空間のシーンは傑作の名にふさわしいものです。
映画というよりは、映像詩という名称の方がふさわしいかもしれません。
細部へのこだわりや質感は尋常なものではありません。
宇宙船の外部と内部はどちらもリアルさが他のSFを凌駕しています。
(スターウォーズシリーズの宇宙船でさえ、
この作品に出てくる宇宙船と比べれば安っぽく見えます。)
とても40年以上も前の作品とは思えないほどです。
よくここまで想像をめぐらしたものだ、と感嘆しました。
2001年はとっくの間に過ぎてしまい、
残念ながら、映画が想像したような宇宙旅行は、まだ本格的には実用化されていませんが、
あと30年、40年後ぐらいには、ごく一部の大富豪は、
映画の中にあるような宇宙旅行を楽しめるかもしれませんね。
私にとっては中間部分の映像美は理屈抜きで満喫できました。
映画公開当時に観た人は、さぞ驚愕したのでしょうね。
2010年に観ても、オドロキの連続なのですから・・・
なお、サルのシーンは、民放で放映されていたときは、
かなりカットされていたと記憶しています。
当然の配慮でしょう。

この映画の映像美へのこだわりと並んで、
音楽の使い方も驚異的でした。
映画冒頭でR・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラかく語りき」冒頭部を使っているところは、
クラシック音楽が映画の中で使われた最も有名で効果的なシーンといえます。
そして、宇宙空間におけるJ・シュトラウスⅡ世の「美しく青きドナウ」・・・
意外ながらも実に効果的です。
「美しく青きドナウ」ならぬ「美しく青き地球」・・・
それよりも、宇宙空間での自由さ、優雅さ、開放感や高揚感などを表現しているのでしょうね。

上記2曲とならんで、映画の中で重要なのは、モノリスのテーマとでも言うべき、
リゲティの諸作品です。
はっきりいって、気持ちが悪く、ホラー映画向けの異様な音楽なのですが、
(死霊が蠢いているような感じというか・・・)
映画の中では実に効果的に使われていました。
モノリスに不気味な神秘感を漂わす最大の立役者といえましょう。
キューブリック監督の慧眼に脱帽でした。

ちなみに、R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラかく語りき」冒頭部の後、
どんな音楽か、聴いたことありますか?
私は・・・一度CDで聴いたことがありますが、
退屈で、途中で寝てしまいました・・・
たぶん、これからも聴くことはないかもしれません・・・
けれども、冒頭部だけなら、「カッコいいクラシック」ベスト10に確実入ります。

映画の中で出てくるモノリスとの接触と進化、というのは、
あれこれと議論されており、哲学的・宗教的な解釈までさまざまですが、
私は、あまり深く考えなくていいモチーフなのでは、ととらえています。
その部分は所詮、「進化教」のプロパガンダ、洗脳ビデオに過ぎませんので・・・

2001年宇宙の旅

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