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2010年10月19日 (火)

映画「戦場のピアニスト」

映画「戦場のピアニスト」が、
10月18日にNHKハイビジョンで放映されていました。
静謐な映像の中で、人間の残虐さと高貴さ、
運命の理不尽さが描かれている傑作です。
私は映画館でこの作品を観たことがあるので、
このTV放映で2回目の鑑賞となりました。

この作品を観てから、
すっかりショパンの「夜想曲(ノクターン)第20番」が好きになりました。
ショパンの作品は、高校時代はよく聴いていましたが、
その後はすっかり「卒業」してしまいました。
甘すぎるショートケーキみたいな印象でした。
その印象を覆すような、「大人のほろ苦さ」を持つ曲が、
「夜想曲第20番」といえます。
(実際は、ショパンの若き日の作品なのですが・・・)

映画公開時に、「戦場のピアニスト」の主人公であり、原作者である
シュピルマンによるピアノ演奏のCDを買って聴いたことがあります。
(現在は手元にありませんが・・・)
全体的に、それほど印象に残らないようなものでしたが、
晩年の「夜想曲第20番」の演奏は、実に濃密で味わい深いものでした。
映画を数分間に圧縮したような感じ、というのがぴったりでした。

「夜想曲第20番」は、ドラマ「風のガーデン」の主題歌として、
平原綾香さんが歌詞をつけて「ノクターン/カンパニュラの恋」として歌っていましたね。
なかなかいい曲だと思いました。

映画の話に戻りましょう。
映画の中で最もすばらしいシーンは、
もちろん、主人公とホーゼンフェルト陸軍大尉の出会いのところでしょう。
ホーゼンフェルト陸軍大尉について調べてみると、相当な人格者だったようです。
教育者であり、カトリックの信仰者でした。
ただ、残念ながら、その人生の終わりは悲惨なものだった、というのが、
戦争と全体主義の理不尽さですね。
聖書にはこんな言葉があります。
この地上には空しいことが起こる。
善人でありながら 悪人の業の報いを受ける者があり 
悪人でありながら 善人の業の報いを受ける者がある。
これまた空しいと、わたしは言う。

(旧約聖書 コヘレトの言葉8:14新共同訳)
(キリストとバラバ、十字架上で悔い改めた人を想起させますね。)

死後50年以上も経ってから、
2007年10月、ポーランド政府はシュピルマンらを救った功績を顕彰してホーゼンフェルトにポーランド再生勲章を授与した。2009年2月にはイスラエル政府も「諸国民の中の正義の人」の称号をホーゼンフェルトに追贈した。」(WIKI記事から引用)
というのが、せめてもの救いですね・・・
主の慈しみに生きる人の死は主の目に価高い。
(旧約聖書 詩編116:15新共同訳)

最後のシーン、
ショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」(オーケストラ付)の場面は、
余計な説明は一切ありませんが、
生きている喜び、演奏できる喜びが表現されていますね。

原作も読んだことがあります。
すばらしい内容ですので、こちらもぜひご一読を・・・

戦場のピアニスト

戦場のピアニスト

シュピルマン オリジナル・レコーディング

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