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2010年7月19日 (月)

教会学校で十戒をどう教えるか?

昨日、教会学校で、モーセの話と、十戒の話をしました。
今回は、十戒をどう子どもたちに教えるか、というテーマで書きます。

ところで、カトリック教会&ルーテル教会と、
ルーテル教会以外のプロテスタント教会&正教会で、
十戒が微妙に違っているのご存じですか?

カトリック版は次のとおりです。

1 わたしは、あなたの主なる神である。わたしのほか、誰をも神としてはいけない

2 あなたは、神の名をみだりに呼んではならない

3 あなたは、安息日(あんそくじつ)を聖とせよ

4 あなたは、父母(ちちはは)を敬いなさい

5 あなたは、殺してはならない

6 あなたは、姦通してはならない

7 あなたは、盗みをしてはならない

8 あなたは、偽証してはならない

9 あなたは、他人の妻に想いをかけてはならない

10 あなたは、他人のものをみだりに欲してはならない


プロテスタント教会&正教会版は、聖書そのままです。
聖公会の文語訳で引用してみましょう。

1 我のほかなにものをも神とするなかれ

2 なんじ、おのれのために、上は天にあるもの、
下(しも)は地にあるもの、
また地の下(した)の水の中にあるものの形に似せて偶像をつくり、
これにひれ伏し仕うるなかれ

3 なんじの神(かみ)主(しゅ)の名をみだりに言うなかれ

4 なんじ安息日(あんそくにち)を聖として忘るるなかれ

5 なんじ父と母とを敬え

6 なんじ殺すなかれ

7 なんじ姦淫するなかれ

8 なんじ盗むなかれ

9 なんじ偽りの証しを立つるなかれ

10 なんじむさぼるなかれ


カトリックは、聖堂内に聖母マリア像や天使その他の像を置くのを正当化するため、
本来の第2戒を外して、その代わりに本来の第10戒を2つに分けたみたいです。
ちょっと苦しいですね・・・

それはさておき、本論に入りましょう。
前述のとおり、カトリックとプロテスタント・正教会で十戒の番号が違っていますので、
カトリック版を( )で表すことにします。
あらかじめ、黒板に十戒を書いておきます。


十戒とは何か、なぜ人間に「掟」が必要なのか。
それを考えるには、スポーツの例(サッカーなど)がいいでしょう。

サッカーにはルールがありますが、もし、ルールが全然なかったら、
サッカーの試合をやっておもしろいでしょうか。
ボールを蹴っていた、と思えば、突然、手でボールを投げだすとか・・・
あるいは、ラインがあるのは「不自由」だから、
ラインを消してしまってはどうでしょうか。
「自由」どころか、ただ混乱をもたらすだけです。
しまいには、ケンカになるかもしれません。

神様が与えてくださった10の戒め
(「戒め」という言葉は、ルール、きまりということ、という説明が必要でしょう。)は、
人間を縛るために与えられたのではなく、
人間が人間らしく生きられるように与えられたものです。

最初の4つ(3つ)は、神様に対する戒めです。
ここでいう「わたし」とは、神様のことです。
「わたしは、あなたの人生のすべてに、責任を持っているよ。」
というのが、最初の戒めの意味です。

ところで、君たちは(注:今回来ていたのは、小学5、6年の女の子ばかりでした)、
マンガをいろいろと読んでいるよね。
ここに、Aさん、Bさん、Cさんがいるとします(黒板に書く)。
マンガでは、よく三角関係になったりしますが・・・
AさんはBさんを好きでした。
そうであれば、ふつうは、AさんはBさんに対して、
「あなた『』好きです。」と言いますね。
「あなた『』好きです。」と言ったら、どうなるだろう?
あなた『』」というと、他にも好きな人がいる・・・
私は、そのうちの一人にすぎない・・・
とっても失礼な言い方ですね。
Bさんにとって、聞きたいのは、
「あなた『』、あなた『だけが』好きです。」という言葉です。
神様にとっても同じです。
宇宙万物をおつくりになったお方を、他の何者にも比べることはできません。

(2~10はひととおり、簡単に説明します。
「父母を敬え」以下は、人に対する掟です。
人を大切にすること、そして、自分を大切にすることを、
神様は求めておられます。
「姦淫(姦通)してはならない」は、10歳以上の子がいる場合、
ひととおり説明した後、特別に説明します。
なぜ10歳か、というと、小学校4年になれば、
学校で「性」について学ぶことになっているからです。
もし、参加者が10歳以下ばかりの場合、
あっさりと、「結婚を大切にしなさい。」という意味だ、
という説明で十分です。
なお、「父母を敬え」は、親が離婚しているなどの事情がある子がいる場合、
慎重に扱った方がいいと思います。今回は、そういう事情がありませんでしたので、
当然のこととして扱いました。)

(カトリック版では、「あなたは」という言葉を使っていますが、
文語体では、「なんじ」ですね。
ここはわかりやすく、「あなたは」で統一しましょう。)

1~4(3)は、神様に対する掟でした。
それ以降の掟で、ひらがな4文字が共通して使われています。
さて、なんでしょう。
(子どもから、「あなたは」という答えが来ました。)
では、なんでこんなに「あなたは」が繰り返し強調されているのでしょうか?
(子どもから、「あなた『だけ』は」という答えが出てきました。)
そう、そのとおりです。
日本人は、「ほかの人がやっているから、私もやったっていいじゃん・・・」
とか考える人が多いですが、
神様は、「ほかの人がどうであろうと、『あなたは』、『あなただけは』
そうしなさい、そうしてはならない」、と命じています。

さて、「姦通してはならない」を説明します。
これは、わかりやすく言えば、
「結婚を大切にしなさい、結婚以外に男女の関係をしてはいけません。」ということです。
ところで、君たちはマンガが好きだけど、
マンガでは、よく、中学生や高校生が、愛しているからといって、
男女のこと(※セックスのこと)をしているけど、
これって、いいことなのかな?
以前、『14歳の母』というドラマがありましたね。
子どもを産むという決断をしたのはいいことですが、
本当にこれは、自分を大切にすることになるでしょうか。
私はそう思いません。
(子ども達から、芸能人の「できちゃった婚」の話などが出る。)
本当に、相手が、自分のことを大切にしているなら、
結婚するまで、(男女の関係を)待つことができるはずです。

神様は、私たちに人間らしい生き方をしてほしいから、
この10の戒めを与えられました。
今日はこの後で、10の戒めを紙に書いてもらいます。
(終り)


性の話は、教会だからこそ、きちんとすべきだと思います。
学校の性教育は、生物学的なもので、道徳性を無視しています。
10代だってセックスして当然、というのでは、
性感染症や、10代の望まない妊娠・中絶を防ぐことはできません。
教会がお上品ぶって、性のことを避けてとおるのはよくないと思い、
今回、十戒を教えるついでに語りました。

教会によっては、十戒においていろいろと強調点があるでしょうし、
十戒は、1度教えるだけで十分なものではありません。
今後も、折に触れて、十戒を暗唱させたりするなどの取り組みをしていくつもりです。
(主の祈り、十戒、使徒信条は暗唱できるようにすべきですね。)
十戒は、神の愛によるルールです。

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