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2010年7月 3日 (土)

R・シュトラウス「変容(メタモルフォーゼン)」

だいぶ前ですが、PMFの初年度(1990年)に千歳市で、
マイケル・ティルソン・トーマス指揮ロンドン交響楽団の演奏を聞いたことがあります。
曲目は、たしかベートーヴェンの「レオノーレ第3番」と、
R・シュトラウスの「英雄の生涯」でした。
「英雄の生涯」を聴いているうちに、いつの間にか寝ていました。
「英雄の生涯」の冒頭は、勇壮な響きがあって好きですが、
それ以降は、今だきちんと聴いたことがありませんし、
聴かなくても、別にかまわないと思っています。

R・シュトラウスといえば、交響詩「ツァラトゥストラかく語りき」とか、
派手な交響詩や、「ばらの騎士」などのオペラが有名ですが、
私にとっては、R・シュトラウスの交響詩は退屈なだけです。
交響詩「ツァラトゥストラかく語りき」も、冒頭はものすごく有名ですが、
後の部分は、退屈すぎて、全然覚えていません。

しかし、R・シュトラウスの作品で、すごく好きなものが3つあります。
どれも、晩年の作品です。
「4つの最後の歌」、「オーボエ協奏曲」、
そして今回取り上げる「変容(メタモルフォーゼン)」です。

「変容」は、23の弦楽器だけで演奏されます。
華麗なオーケストレーションを誇るR・シュトラウスの作品としては異色です。
外面的な派手さはないですが、味わい深さは格別です。

私はこの作品を聴くたびに、廃墟に佇んで呆然としている人の姿が目に浮かびます。
そこから、過去の甘美な回想が始まり、
最後には、現実に立ち返る・・・
そんな様子が見えてきます。
曲の終りに、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」第2楽章からの引用が、
とても印象的です。

我が家には、「変容」では2種類のCDがあります。
ぜひともおすすめは、カラヤン指揮ベルリン・フィル(70年代)ので、
カップリングは交響詩「死と変容」と、「4つの最後の歌」です。
この盤は、「4つの最後の歌」の最もすばらしい演奏が入っているので、
私にとっては、お宝盤の一つです。
(ただし、私はいまだに交響詩「死と変容」は聴いていません。
※2010年7月時点)


今回、この記事を書く前に聴いたのは、もうひとつの盤、
ケンペ指揮ミュンヘン・フィルハーモニックの演奏です。
理由は・・・カラヤン盤より3分ほど短いから(^-^;

聴き比べてみると、カラヤンの指揮を「絹」とすれば、
ケンペの指揮のは「木綿」のようです。
しかし、味わいはそれぞれ独特です。
ケンペ指揮のもおすすめです。
ちなみに、併録(というより、こちらがメインなのですが)の、
シューベルトの「ザ・グレイト」は、まあまあぐらいの演奏です。

過去何種類か、聴き比べてみましたが、
上記以外でおすすめは、カラヤン指揮の80年代の録音ぐらいです。

「変容」は、気分が落ち込んでいる時に聴くのがすごくオススメです。
私も、昨日はこの曲が聴きたくなるような状態だったので・・・


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