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2010年5月13日 (木)

NHK・歴史秘話ヒストリア「雨にも負けぬサラリーマン ~宮沢賢治 最期の2年半~」(5月12日放送)

宮沢賢治とサラリーマン?
宮沢賢治がサラリーマン、しかもセールスマンをやっていた、
というのを、この番組を観て初めて知りました。

5月12日放送のNHK・歴史秘話ヒストリア
雨にも負けぬサラリーマン~宮沢賢治 最期の2年半~」は、
すばらしい内容で、働くことの意味を現代に問うものでした。

番組の中では、賢治のサラリーマン生活の様子と、セールスの工夫が、
まず第一に興味深かったです。
さすが、いろいろなアイデアがあったようですね。

次は、代表的な童話の一つ
グスコーブドリの伝記』が成立するまでの変遷と、
賢治の生涯の変遷との対照です。
賢治における職業観が深まるにつれ、
「人からほめられなくても、やるべきことをやり遂げる」、
という主人公像に変化していった、というところを、
絵を使って短時間ながら、よくまとめてありました。

最後に、有名な「雨ニモマケズ」の成立です。
番組の中で、とても感動したところです。
営業マンとして東京出張中に、過労で倒れ、
病床にあって、この詩は書かれたそうです。
過労で倒れるセールスマン、というのは、何とも現代的な苦しみです。
そのような中で、
日本の近代詩の中でも特に有名な作品の一つである
雨ニモマケズ」が書かれた、というのは感動的ですね。

番組では、「サラリーマン宮沢賢治」という切り口だけだったので、
行動、思想の背景である宗教観(特に法華経との関わり)については、
一切触れられていませんでした。
宗教とか文学から見た宮沢賢治像というのは、
たくさんの人が研究済みですから、
改めて触れる必要がないのかもしれません。
NHK・歴史秘話ヒストリアの視点は、
私にとっては斬新なものでした。
ただ、結論から言えば、「サラリーマン宮沢賢治」よりも、
「20世紀の菩薩・宮沢賢治」という方が、ぴったりかも・・・

私は宮沢賢治の童話を小学3、4年生頃から読んでいました。
叔母が何冊か買い与えてくれたものです。
(余談ですが、夏目漱石の「我輩は猫である」とかまで読まされたので、
かえって、夏目漱石森鴎外などは嫌いになってしまいました。
名作で好きだったのは、宮沢賢治の童話と、小泉八雲の「怪談」でした。
良い作品だからといって、あまりに早く読ませすぎるのは、かえって逆効果です。)
小学生の時、国語の教科書にもいくつか掲載されていました。
高校生、いや20歳過ぎても、機会あるごとに、
文庫本で宮沢賢治の童話は何度も読んだことがあります。
好きだった作品は、「注文の多い料理店」、「よだかの星」などでした。

まだ残念ながら、賢治ゆかりの地、岩手県にはきちんと行ったことがないので、
いつか、行ってみたいな、と思っています。

番組HPは、以下です。
まだ何回か再放送の予定があります。
http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/45.html

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