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2010年2月19日 (金)

フジツボ熱中人

先日、暇つぶしにテレビを見ていると、
NHKの「熱中時間」という番組が放映されていました。
この番組は過去何度も見たことがあります。
なかなか面白い(というよりは「妙な」)趣味の持ち主が数多く登場してきます。
その時の放映は、「フジツボ熱中人」という題でした。
倉谷うららさん、というフジツボの研究家が紹介されていました。

フジツボ、というと、海の岩場などにびっしりとへばりついている、
どちらかいうと、少し気持ちの悪い「貝」ですね。
(「貝」については、後で説明します。)
「どうして、フジツボなんかに熱中するのだろう?」と疑問でしたが、
わずか15分の放送を見て、考えが変わりました。

先ほど、フジツボを「貝」と書きましたが、実はこれは誤解なのです。
フジツボは、「貝」の仲間ではなく、エビやカニなどの甲殻類の一種です。
フジツボの、てっぺんにある穴から、蔓脚(まんきゃく)と呼ばれる「脚」が出て、
プランクトンなどを捕獲しています。
番組では、穴から蔓脚が出てくる様子が撮影されていました。
ちょうど、「おいで、おいで」と手招きするような様子が神秘的でした。

「フジツボ熱中人」の倉谷うららさんにとって、フジツボは、
美しい宝石の原石のような存在、だそうです。
自ら、フジツボをアクセサリーに加工したりして、身につけていました。
短い時間で、彼女の「フジツボ愛」がひしひしと伝わってきました。

一般的な人にとって、フジツボは嫌われ者、気持ちの悪いものですが、
倉谷うららさんにとっては、「美しい、偉大な」ものに見える・・・
船や岩にへばりついたフジツボを採取して、
汚れを落とし、磨くと、確かに美しいものに見えてきます。
彼女の見方を少し共有することができました。

倉谷うららさんは、宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』の主人公、
ナウシカのモデルになった、『堤中納言物語』の一編、
『虫愛づる姫君』を髣髴とさせるところがあります。
(結構、容姿端麗な方ですよ。)

ところで、神様にとっての人間は、
まさに倉谷うららさんにとってのフジツボのようなものではないでしょうか?
月も、星も、あなた(=神様)が配置なさったもの。
そのあなたが御心に留めてくださるとは
   人間とは何ものなのでしょう。」(旧約聖書 詩編8:4~5新共同訳)
わたしの妹、花嫁よ
あなたはわたしの心をときめかす。
あなたのひと目も、首飾りのひとつの玉も
それだけで、わたしの心をときめかす。」(旧約聖書 雅歌4:9新共同訳)

先ほど、倉谷うららさんが、フジツボの汚れを落とし、きれいにして、
宝飾品にしていることに触れましたが、
旧約聖書において、ちょうど同じような表現のところがあります。
神様が「人」(直接には「エルサレム」)を洗い、汚れを落とし、
美しくする、という記事です。
わたし(=神様)はお前を水で洗い、血を洗い落とし、油を塗った。
そして、美しく織った服を着せ、上質の革靴を履かせ、
亜麻布を頭にかぶらせ、絹の衣を掛けてやった。(中略)
こうしてお前は非常に美しくなり、女王のようになった。
(旧約聖書 エゼキエル書16:9~10、13新共同訳)

今、自分で自分を「価値のない者」と考えていませんか?
大切なのは、神様がわたしを、あなたを、どう見てくださっているかです。
わたし(=神様)の目には、あなたは高価で尊い。
わたしはあなたを愛している。」(旧約聖書 イザヤ書43:4新改訳)

番組HPは以下のとおりです。
http://www.nhk.or.jp/nj-blog/300/35612.html
倉谷うららさんの著作が岩波書店から出ています。
『フジツボ 魅惑の足まねき』というタイトルです。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0074990/top.html
(どちらにも、倉谷うららさんの写真が掲載されています。)

(以下は、読んでいないので無印ですが、興味ある方はぜひどうぞ。)
フジツボ―魅惑の足まねき (岩波科学ライブラリー) [単行本]


堤中納言物語』の一編、『虫愛づる姫君』についてのサイトです。
虫愛づる姫君ファンクラブ
http://kakur.eek.jp/others/bunm001.html
綺羅拾遺
(『虫愛づる姫君』の現代語訳が読めます。)
http://www.h4.dion.ne.jp/~kirasyui/

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